普通の中年サラリーマン、ファシリテーションに励む

アマチュアの中年がチャレンジしていること。まずはファシリテーションから。

合意形成 ー みんなの思いを合わせよう

ようこそ。アマちゅうです。

 意見が整理できて、具体案が揃ったら、

いよいよ結論を決めましょう。

 

いくつかの案を1つに絞らなければならない場合、

いったいどれを選べばよいのでしょうか?

しかもみんなの意見がバラバラなら?

 

ファシリテーションの書籍には、

いろいろな決め方が掲載されています。

一つ一つ見ていきましょう。

【参考】書籍「ファシリテーション入門」

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多数決すればいいんじゃないの?

意見が分かれたら、

民主的に多数決で決めればいいんでしょ。

正直アマちゅうもそうでした。

でも単純な多数決は、

おすすめされていません。

なぜでしょうか?

 

・最良の案が選ばれない可能性がある。

 革新的な案は敬遠され、

 無難な案が選ばれる傾向があります。

 

・反対者がはっきりしすぎる。

 賛成者は問題ないかもしれませんが、

 反対者は、はたして本気で

 取り組めるでしょうか?

 3案以上ある場合は、

 過半数が反対者ということもあります。

 

そう考えると、

いきなり多数決をして、

「決まったから」と言っても、

みんなが納得して実行に

移せてないケースってありそうですよね。

そういうこと思い当たりませんか? 

 

ではどうすれば納得感のある

決め方ができるのでしょうか?

みんなに納得感のある決め方

(1) メリット・デメリット法

それぞれの案のメリットとデメリットを

並べていきます。

メリットが一番大きくて、

デメリットが一番小さい方法を採用します。

(2) ペイオフマトリックス

実現性(簡単↔難しい)と効果(大きい↔小さい)の

2×2マトリックスを作成します。

それぞれの案が、どこに位置するかを検討し、

配置していきます。

より簡単でより効果の大きい案を採用します。

(3) 意思決定マトリックス

まず、実現性、効果、成長性、波及効果など、

評価項目を選定します。

それぞれについて、重みを設定します。

例えば、効果は重視したいので×3.0、

波及効果は普通に×1.0、という感じですね。

それぞれの案について、

全評価項目の得点を決めていきます。

得点×重み の総和が最大の案を採用します。

(4) 多重投票法

全員が複数の票を持って、

それぞれの案に投票していきます。

票数が少ない案をみんなの合意を

得た上で削除していきます。

票が多い案について、

最良かどうか話し合った上で、

採用します。

(5) ノミナル・グループ・プロセス

ほとんど多重投票法と同じで、

それぞれの案に各自が

得点をつける点だけが異なります。

票数の代わりに総得点数で

評価するわけですね。 

(6) コンセンサス法

とにかく全員が合意できる案に、

みんなで作り上げる方法です。

案のいいとこ取りをしたり、

より抽象的な概念でまとめたりして、

みんなが納得できる案を創造します。

で?どの決め方がいいの?

さあ?どれでしょう?

というと無責任でしょうか。

 

目的、目標、案、メンバー、

いろいろな要因によって、

どの決め方がベターかが

変わるというのが

リアルだと思います。

 

(1)~(3)は案が評価しやすく、

単純な場合に抜群の効果を発揮します。

一方、みんなの判断が入らないので、

これだけでは釈然としないことも

あるでしょうね。

 

(4)~(6)のみんなのコンセンサスを

得る方法は、納得感が得やすい反面、

どうしても時間はかかってしまいます。

 

大事なことは、

今回はどの決め方にするのか、

みんなで決めることです。

 

つまり、

「決め方を決める」

最終案に納得感を持つには、

これが一番重要かもしれません。

アマちゅうの場合

アマちゅう初ファシリテーションでは、

場作りで目的、目標を共有した時点で、

早々に決め方を決めました。

これは案がまとまってからでは、

自分の実施したい案に有利な決め方を

選択してしまう危険性を心配したからです。

 

このやり方で何回か実施したら、

おもしろいことに

毎回決め方が変わるんですよね。

さらにおもしろいことには、

毎回違う決め方をしているにもかかわらず、

最後はみんな「納得した」と

言ってくれるんです。

 

誰かにあらかじめ決められていた、

いつものパターンとは違って、

自分たちが主体的に決め方を決めたんだ、

という実感が

納得感につながっているんでしょうね。

 

ちなみに、どの決め方も

(1)~(3)と(4)~(6)の組み合わせ

になりました。

(1)~(3)で論理的に分析した上で、

(4)~(6)で感情や勘も含めて決める、

という構造がしっくりくるんでしょうね。

奇跡の瞬間

もちろんすんなり決まるケース

ばかりじゃありませんでした。

コンセンサスが得られない時、

何が起こったと思いますか?

 

みんなで、

ああでもない、こうでもない、

と悩む中で、

誰かにひらめきが訪れるのです。

「この案とこの案をこうすれば・・・」

「お~っ!」

みんなの眼が輝く瞬間。

こんなに感動的で興奮する

瞬間があるでしょうか?

 

みんなで力を合わせて

真剣に考えてきたからこそ、

得られるご褒美だと思います。

 

ファシリテーションやって良かったなー。」

そう思える瞬間でした。

まとめ

いかがでしたか?

今回でアマちゅうがやってきたことを、

一通り説明できました。

 

後は実行あるのみ。

成功に向けて納得感がみんなの背中を

強く押ししてくれることでしょう。

 

正直なところ、アマちゅうは、

高度なファシリテーション技術なんて

持ってないですし、

簡単にできることしかやっていません。

それでも、すごく効果があったと、

参加者は感じてくれたみたいです。

自分の仕事の中に

取り入れてくれている人もいます。

 

できることからやっていく中で、

一歩一歩、上達していけばいい。

あなたの第一歩を後押しできたら、

とても嬉しいです。

 

次回はどうしようかな?

ちょっと好きなことをやってみまーす。

 

読んでくれてありがとう!